高野山の宿坊 西禅院に泊まって、朝のお勤めに参加してみた

スナップ

世界遺産の高野山を訪問しましたので、宿泊した宿坊 西禅院の様子などについて紹介します。

宿坊に泊まることへのイメージ感が伝わるといいなと考えています。

レビューのサマリー

よかった点

  • お寺に泊まる、お勤めなど文化的な体験をできた
  • 住職さんといろいろお話ができた
  • 料理おいしかった

気になりそうな点

  • 冬場は寒い
  • 内鍵のみでセキュリティが心配な人もいるかも

そもそも宿坊とは?

宿坊は、寺院や仏教寺院が宿泊施設として提供されており、参拝者や信者が寺の雰囲気を体験しながら泊まることができる場所です。宿泊者は、朝のお勤めなど寺院の生活に参加することができます。

宿坊の魅力は以下のような感じでしょうか。

  • 日本の伝統と精神性を感じることができること
  • 仏教の教えに基づく生活や静寂な寺の境内での滞在ができること
  • 住職さんらとお話しできること

今回は、高野山の宿坊 西禅院を訪問してみました。

西禅院について

概要

西禅院は、高野山の壇上伽藍至近に位置する伝統的な寺院であり、静寂と美しさで知られています。境内は広く、静謐な雰囲気が漂っています。

昭和期の作庭家、重森三玲が作庭した庭園があり、平成22年に国の登録記念物に指定されています。

松下幸之助と、由縁のある当院で、希望する場合は滞在した部屋への宿泊もできるそうです。

西禅院のロケーション

高野山の大門から入って比較的近くで、存在感のある壇上伽藍のすぐ北側にあります。

大阪市内のなんば周辺からは車で1.5時間ほどでした。

山道に入ると道にはちらほら雪がみえ、冬季はスタッドレスタイヤは必須でしょう。

今回の訪問では雪が道の端の方に少し見られる程度でしたが、宿泊した次の日は大雪の予報でした。

住職さんによると多い時は数メートルの雪が積もることがあるとのことです。

駐車場

駐車場は、根本大塔北公衆トイレとの間くらいのところにあります。

Google map上は表示ありませんが、看板がありますので、お見逃しなく!

宿泊のモデルプラン

西禅院では、宿泊モデルプランとして、予約時に以下のようなプランの記載されたメールをもらいましたので、参考までに張り付けておきます。

修行体験や座禅、写経などが含まれ、個々の目的に合わせて選択できるようです。

★過ごし方の一例
【1日目】
11:00 手荷物お預かり
11:10 高野山散策
15:00 チェックイン・お茶とお茶菓子をお楽しみ下さい。
15:30 お部屋でのんびりゴロゴロ
17:00 ご夕食※ご夕食は17:00、17:30どちらかをお選びください
18:00 ライトアップされた壇上伽藍を散策
19:00 入浴
21:00 静寂に響く鐘(高野四朗)の音を堪能
22:00 就寝(いつもより早めに休みゆっくり疲れを癒して下さい)

【2日目】
06:00 起床
06:30 朝の勤行に参加(本堂)※自由参加
07:15 朝食
08:00 院内の重森三玲庭を拝見
10:00 チェックアウト

出所:西禅院からのメール

自分は、昼から夕方にかけて別の世界遺産などを訪問していたため、到着がチェックインぎりぎりの17時前になってしまいましたが…

チェックインは入り口の窓口でして、門限の時間やお部屋の案内をしてくれました。

門限って、改めて門が閉まるんだなと感じました(笑

西禅院の門 門限は21時

到着した日は16時から写経の体験があったようです。

また、夜の奥の院ツアー(要事前予約)もあるんだとか。ただ、お風呂が21時までなので、奥の院ツアーに参加すると時間的にお風呂に入れなくなる可能性があるとか。。

宿泊したお部屋

お部屋の予約は西禅院の予約ページからできますが、部屋のタイプなどいくつかの選択肢があります。

今回、自分は西書院(8畳) 洗面所・空調・Wi-Fi付・1or2階を選択しました。

お部屋の入口

お部屋は内鍵のみで、外に出るときに鍵はかけられないので、そのあたりを心配される方はご注意ください。

なお、お部屋には金庫あります。

お部屋は8畳とのことでしたが、かなり広く感じました。

西禅院のお部屋 

なお、トイレは共用でした。

もちろんお部屋タイプによってはトイレが個別のお部屋についているものありますので、その点は予算感などと調整してという形になると思います。

ちなみに、お部屋タイプに「会下(えげ)」というものがあるのですが、こちらは禅宗・浄土宗などで、師の僧のもとで修行する所。また、そのための集まりのことを言うそうです。

会下の6畳間とかだと、より修行ぽさがでるかもしれませんね(笑

体験内容のレビューなど

食事

お食事は精進料理で、季節の野菜や山の幸が使われることが多いようです。

夕食はお部屋で用意していただき、リラックスした中で楽しむことができました。

夕食 彩り豊かで見栄えも!

翌朝の朝食は、お勤めの後ということもあり、静かな雰囲気の中で心を落ち着かせて、いただくことができました。

お漬物やお味噌汁でごはんが進みます。とてもおいしかったです。

アメニティ

お部屋には、歯ブラシや浴衣、タオルなどが準備されていました。

ドライヤーは共用洗面台のところに設置されていました。廊下なので寒かったです。。

朝のお勤め

朝の7時から本堂にて行われるお勤めに参加することができます。

特段の予約などは不要でした。開始時間の5分前くらいに本堂に行けばOKでした。

出所:西禅院のホームページより本堂の写真

静寂な本堂でのお勤めは、厳かな雰囲気の中で行われ、参加することで、住職さんの修行の様子などを拝見でき、仏教の教えや寺の生活に深く触れることができたと思います。

冬場の早朝で非常に寒かったですが、石油ストーブがガンガンに焚いてあったのがありがたかったです(笑

閑散期ということもあり、外国人が4組ほどいた程度でした。

住職との会話

お食事の準備やお布団を敷いてくれる住職さん。

最近はもっぱら外国人が多いようで(今回も5組中、4組が外国人で、特にヨーロッパからの人が多いとのこと)、コミュニケーションがとりやすい自分たちが質問をしたらいろいろ答えてくれまして。

いまは西禅院で修行している住職さんは3~4人で、うち、一人は四国のお遍路に行っているんだとか。

高野山で修行している人は、高野山大学に在籍している人も多いんだとか。高野山大学自体は、仏教系の大学で、いまは仏教の勉強をする人が激減しており、1学年20~30人くらいなんだそう。

お寺に体験で泊りに来てくれる人は、信仰心などに関わらず、仏教に触れる機会になるのでそれだけでありがたい、という感じの、やはり(?)謙虚な姿勢でした。

お支払い

予約ページでは「現金のみ」といった記載があったのですが、受付ではカード利用ができました。

予約金額などで利用できるかはあるみたいです。

まとめ

最後に、ザックリよかった点としんどかった点をまとめてみました。

本当にいい体験になったので、機会があればぜひ挑戦してほしいです!

よかった点

  • お勤めなど文化的な体験をできた
  • 料理おいしかった
  • 住職さんといろいろお話ができた

気になりそうな点

  • 冬場は寒い
    廊下やお部屋の窓、サッシは守備力弱めなので、冷気めっちゃ感じます。
    共用トイレは廊下をでていくので、トイレはめちゃめちゃ寒かったです。

    真冬は避けて、避暑地的な時期とかに来るといいかもですね~
  • 内鍵のみでセキュリティが心配な人もいるかも
    金庫はありますが、大きなものは入れられないので、チェックイン後に外出したり、お風呂に入っているときに心配になる人もいるのかなと思いました(お寺で盗みをする人がでるとは考えにくいかもですが)

その他の写真

入り口

入り口には立派な看板が掲げられており、龍の彫刻があるなどきれいでした。

待合

ホテルでいうロビーみたいなところだと思います。

お庭

本堂へ行く途中のお庭。少し工事などしていましたが、よく手入れされておりきれいでした。

屏風

本堂へ行く廊下の途中にきれいな屏風の絵がありました!

壇上伽藍

西禅院のすぐ隣が壇上伽藍でしたので、チェックイン後、夕食までの時間で壇上伽藍を見に行くことができます。

今回はここまで~。最後まで読んでいただいた方ありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました