2022年の5月に鹿児島県の奄美大島・喜界島にいったので、現地の訪問スポット、おすすめの過ごし方などを記載してきます。
今回は奄美大島のアクティビティを紹介します!
自分でくろうさぎナイトドライブ
レンタカーを利用している人は、ツアーを利用せずとも自分たちで、アマミノクロウサギを見にいくことができます。以下でその場所や注意点を記載していきます。
アマミノクロウサギとは
アマミノクロウサギは奄美大島と徳之島の2島にのみ分布し、絶滅危惧種に指定されているウサギです(以下、くろうさぎと表記)。
一説には500万年〜300万年前から存在していたとも言われていますが、島で生息しているため天敵がいないことから、原始的な形質を維持しており、学術的に貴重な種類と認識されています。
奄美大島で2,000~4,800頭、徳之島で約200頭と推定されており(2003年時点)、主にマングース防除事業などの保護活動により、生息数が回復傾向にあるようです。
おすすめの経路・三太郎線
こちらが有料のナイトツアーでも利用されている経路になります。
市街地から離れた山道でくろうさぎの生息地域のため、くろうさぎを見るチャンスが高いエリアになります。
三太郎線へのアクセス
奄美市内から行く場合は、三太郎の里を目指すとよいでしょう。
三太郎の里を右折して、山道へ入っていきます。
注意事項・夜間利用ルールあり
このエリアはくろうさぎなどの野生動物保護や訪問者の利用体験向上のために夜間利用ルールが制定されており、夜間に三太郎線周辺を通行するすべての人がウェブでの事前予約が必要になります。
夜間ルールの対象者
夜間に三太郎線周辺を通行するすべての人
対象時間帯
4月~9月:19時~翌5時
10月~3月:18時~翌6時
夜間利用ルールの概要
- 市道三太郎線の通行はウェブでの事前予約制
(東西それぞれの入口から30分おきに1台ずつ) - 夜間の野生動物観察ルールの順守
クルマから降りて動物を観察することも可能ですが、降りて観察する際には、他の車やハブ等に注意が必要です。
詳細は奄美市のホームページをご確認ください。
ウェブ予約方法
こちらのウェブサイトで24時間予約を受け付けています。
名前や車両ナンバーなどを登録する簡易なものになります。車両ナンバーはレンタカーを利用する予定で予約時に不明な場合は、予約後に登録することも可能です。
写真を撮るには設定に注意が必要
自分も3~4匹のくろうさぎを見ることができました。
暗いところでの撮影なので、きれいに写真に収めるのはけっこう難しいです。
少しでも動くとブレてしまいます。
じっとしているくろうさぎ。
SONY α6400 f4 1/10 ISO-6400 SEL1670Z 焦点距離105mmで撮影。
ISOを上げると画質が荒れてしまうと思うものの、f値4では、シャッタースピード1/10が限界で遅すぎて、けっこうブレブレになってしまいました…。ISOを上げるか、f値の小さいレンズが必要です。
自分は車を運転していたので、あまり設定を変更することができず、残念でした。
島の中央ドライブルート
意識しないとあまり行かなさそうな(?)島の中央部方面を行きました。
マングローブ林のカヌーができる場所から、赤土山展望台、アランガチのガジュマル・滝、今里立神、徳浜の断崖、奄美野生生物保護センターを一網打尽にしてきました。
1日あれば十分に回れるのでおすすめルートです。
マングローブ林でのカヌー
奄美大島といえば、マングローブでカヌーというイメージがありましたので、マングローブ茶屋で、カヌーをしました。
マングローブ茶屋のプラン
マングローブ茶屋は口コミサイト等で人気でしたので予約しましたが、特に問題なく、いい感じのガイドのおじさんでした(70歳くらいとおっしゃっていました)。
ガイドといっても、簡単に漕ぎ方の説明とコースなどを説明をしてくれますが、マングローブ林を進むのは自分たちでどうぞ、という感じでした(林道が狭い上に、Uターンして戻ってくるので同行は不要なので不満はないです)。
また、マングローブ林から早めに帰ってきた自分たちは、他の人たちを待たずに先に戻ることもできたので、自由に行動できるのでとてもよかったです。
マングローブの間をカヌーで漕いでいく。水量はたぶん多め。
川幅の広いところで、自由行動の時間もあり。
カヌーをする際の留意点
日差し対策は万全に
天気がいいと日差しが強いので帽子や長袖のシャツを着たり、日焼け止めで対策をするといいと思います。
また、気温が高いので水分補給は必要でしょう。ただし、カヌー全体で1時間~1.5時間くらい(最後にトイレのある受付から、カヌー乗り場への移動、カヌーをして戻る)はかかるので、飲みすぎには注意です。
濡れてもいい服装で
普通に漕いでいれば転覆することもないでしょうし、濡れる可能性はほとんどないです。
しかし、パドルについた水でズボンが濡れる、カヌーによっては前に利用していた人が転覆した?などで船内が濡れている可能性もあるので、多少濡れてもよい服装だと安心かもしれません。
また、カメラなどは念のため防水対策はしておいた方がよいでしょう。
時間帯は満潮時を狙うとなおよし
干潮時には川の水量が減ってしまいます。
そうすると、マングローブ林の根っこが見えたり、場所によっては上陸したりすることもできるようですが、一方で、水路が狭くなったりするため、満潮時の方が楽しめると思います。
潮の満ち引きは時期により異なるので、事前に気象庁 潮位表 名瀬で調べていくとよいと思います。
赤土山展望台
奄美で一番高い湯湾岳(標高は694.4m)を眺めることができます。山は常緑でいつでもきれいな緑が見られます。
展望台からの景色は遠くまで見渡せいいですよ~!
アランガチのガジュマル・アランガチの滝
ガジュマルの木を住処とする、木の精霊ともいわれるケンムンに会うことができます。
ケンムンの逸話もガジュマルの木の横に書いてあるのでぜひ読んでみてください。
湯湾岳を源流としたアランガチの滝。パワースポットとしても人気の高い場所のようです。
今里立神
古くから神が降り立つ島として信仰対象です。ネリヤカナヤ(奄美大島の言葉で「海の彼方の楽園」や「理想郷」を指す言葉)から来た神様が最初に立ち寄る場所のようです。
ここはドライブスルー観光でしたが、車を止める場所もあるようでゆっくり眺めることもできます。
徳浜の断崖
鎌倉時代の大地震でできたと言われる172メートルの断崖です。
断崖の迫力とエメラルドグリーンの海が非常にきれいな場所です。
奄美野生生物保護センター
くろうさぎのなどの希少な野生生物に関する調査、マングース防除事業などに関する展示などを行っている施設です。
多様な奄美大島の生物の標本の展示やくろうさぎの保護事業やマングース防除事業の意義や目的、成果などが展示されており、非常に勉強になりました。
単純にくろうさぎ見るだけではなく、存在の重要性や、稀少性、保護に関する取り組みなどを学ぶことで、よりくろうさぎを発見したときの喜びが増すのではないでしょうか。
参考文献
環境省 希少な野生動植物種の保全 アマミノクロウサギ
今回の撮影には以下の機材を使っています。
今回はここまで~。最後まで読んでいただいた方ありがとうございました!
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