埼玉スタジアムでサッカー観戦をした際に、一眼レフとミラーレスで撮影をしてきました。
座席からどの焦点距離で、どのような感じで撮影できるかを調べている方、作例もありますので、ぜひ参考にしてください。
おすすめの位置はスタジアムの真ん中よりも少しコーナー側、カメラはAPS-C機で望遠レンズ200mm程度がベターです。ぜひ、本編と作例もご覧ください。
埼玉スタジアムの概要
埼玉スタジアムはサッカー専用スタジアムで、最も近い席からピッチまでは約14mと写真を撮影するにはよいスタジアムとなります。
写真撮影におすすめの座席
写真撮影におすすめの座席ゾーンは、③、⑤、⑥、⑨あたりがよいと思います。
これは、自分から近い側のチャンスシーンやゴールシーンを迫力ある写真に収めることが可能であり、ゴール裏などよりかはピッチ全体でのプレーを見ることができるためです。
一方で、真ん中らへんで全体を見たいということであれば、②、④あたりの位置がよいですが、後段でデメリットも簡単に記載していますので、そちらもご覧ください。
スポーツ観戦おすすめのカメラとレンズのスペック紹介
カメラのイメージセンサーサイズはAPS-Cがおすすめ!
カメラのイメージセンサーのサイズはAPS-Cがよいでしょう。
センサーサイズがフルサイズよりも遠い距離のものを大きく映せるため(だいたい1.5倍程度)、被写体に近づくことができないスポーツ撮影では圧倒的にメリットがあります。
フルサイズをおすすめしている記事を見かけますが、確かにフルサイズであれば、後にトリミングをして被写体を大きくするなどで有利かもしれませんが、APS-Cより遠いものを映すことが苦手なため、それを補うために望遠レンズも購入すると非常に高額になります。
フルサイズカメラによってはAPS-Cモードなるものもありますが、それを利用するのであれば最初から比較的安価なAPS-C機を手に入れる方がよいと思います。
初心者や自分の楽しみが目的の人は、フルサイズカメラを購入することにお金をかけるよりも、APS-Cカメラでしっかりした望遠レンズを買った方が作品の質と質に対する支出の満足度が高くなると思います。
今回は、APS-C機のうち、自分がメインで使っているソニーのSONY α6400と、かつてよく利用していたNIKON D5600を使っています。
望遠レンズは最低でもフルサイズ換算で100mm以上で!
レンズは望遠のものが必要です。標準キットレンズだとそこまで望遠のものがついていないので、予算との兼ね合いですが、購入をおすすめします。
最低でもフルサイズ換算で100mm以上とならないと、トリミングしても満足いくように大きくは映らないでしょう。
当然、望遠であればあるだけよいので200mm~300mmくらいあるとかなり大きく映すことができます(APS-C機ならば、フルサイズ換算では300mm~450mm程度になります)。
今回は、ソニーはSEL1670Zを(望遠レンズを持っていくのを忘れてました…)、ニコンは AF-S DX NIKKOR 18-300mmを使っています。
実際の作例
今回、撮影した席は上記の⑨のあたりで、座席は10列目程度でした。ピッチまでの距離は、20~30m程度ではないかと推定されます。
撮影機材はAPS-C機で、焦点距離はフルサイズ換算で最大で450mm程度となっています。
なお、以下では焦点距離はすべてフルサイズ換算としています。
撮影した写真をトリミング等してズームしているので、どのくらいまでのズームであれば鑑賞に耐えうるのかの参考にもなればと思います。
近いピッチでの作例
作例① 浦和レッズ ウォーミングアップ
オリジナルの焦点距離です。ゴールエリア付近は、このままだと少し遠い印象。
選手の表情もわかるくらい拡大しても、比較的クリアに見えているかと思い、スマホなどでの観賞用としては大きな問題はないでしょう。
作例② タッチ際のネイマール選手
オリジナルの焦点距離です。
近い側のタッチラインまで選手が来ると、表情もわかるくらいの距離感です。
なお、前の席の頭や手などが入りやすいので注意が必要です。
上記の写真をトリミングしました。ネイマール選手や宮本選手の表情も見えると思います。
ただ、こちらの写真はシャッタースピードが1/125なので、走っている宮本選手がぶれてしまっていますね。
作例③ コーナーキックの様子
オリジナルの焦点距離です。
100mm程度だとコーナーキックの映り方は少し遠いです。
100%程度のサイズ感でトリミングをしました。ちょっとブレているな、という印象ですが、シャッタースピードが1/100と遅かったのが原因でしょう。
カメラの設定を絞り優先に変更したのを忘れており、ISO感度も低くしていたため、シャッタースピードが遅くなってしまいました。
シャッタースピードは1/400くらいがよいと思います。
反対側など遠いピッチの作例
作例④ PSG ウォーミングアップ
オリジナル焦点距離。
反対側のコートでアップをしているPSGの選手たちの様子もわかります。450mmの望遠レンズであれば、かなり大きく選手を映せていますね。
少しだけエムバペ選手を拡大しても、比較的はっきり撮影できており、SNSなどスマホ中心であれば問題ないくらいでしょうか。
一方、以下の写真はSONY α6400で撮影しており、100mm程度のレンズだと、反対側コートの映りはこれくらいです。
トリミングで拡大をしてもこの大きさが限界。これ以上拡大をすると、粗さが目立ち観賞用としても厳しいと思います。
座席をスタジアムの真ん中付近にしてしまうとゴールシーンの可能性のあるコーナーキックやフリーキックなどのセットプレーの際に遠くなってしまいます。
セットプレーはプレーが止まるので撮影チャンスでもあるので、こういった観点からも真ん中よりもすこし端よりがよいかなと思いますね。
作例⑤ 試合開始前の記念撮影
オリジナルの焦点距離。
試合開始前に肩を組んで記念撮影をする場所付近での様子。ピッチの反対側なので遠いいけれども、雰囲気はわかるかと思います。
ケイラー・ナバス選手をトリミング。これくらいであれば、少し粗いが、スマホなどでの観賞用としてはいけるでしょうか。
ナバス選手をさらに拡大。ここまで拡大するとやはり粗さが目立ってしまう。ISOの感度も高いため、仕方がないでしょう。
作例⑥ 試合開始を待つエムバペ選手
オリジナルの焦点距離。
エムバペ選手をトリミング。
さらに拡大。この辺ではさすがに粗が目立ち、2010年ごろのスマホ写真みたいな印象になってしまっていますね。
まとめ
ここまでの作例でも示した通り、おすすめをまとめてみますと以下になります。
おすすめの座席とカメラ・レンズのスペックまとめ
- 座席はスタジアムの真ん中よりも少しコーナー側
- カメラはAPS-C機でOK!
- 望遠レンズは300mmあるとピッチ全体で満足いく写真が撮れる
おすすめのカメラの撮影設定
- シャッタースピード優先モード 1/400より速いくらいが望ましい
- (絞りとISO感度はカメラの自動設定)
スタジアム内は明るいですし、あまりボケ感(被写界深度)を出したいような状況ではないので、絞り優先よりも、ブレないようにシャッタースピード優先でとるとよいと思いました。
ぜひ、皆様もよい写真が撮れるようにお祈りしています。スタジアム撮影をしようとしている人の参考になれば幸いです。
なお、今回の撮影には以下の機材を使っています。
エムバペ選手すごすぎました。あと試合に熱中しすぎて、メッシ選手やネイマール選手らの写真を撮り忘れたのが残念です。
後半はPSGは反対に攻撃(=遠い方のピッチでプレー)していたので仕方ないですけれども。
今回はここまで~。最後まで読んでいただいた方ありがとうございました!
コメント