2022年の5月に鹿児島県のトカラ列島(漢字表記は吐噶喇)に、年に1度だけ出ている住民向けの健康診断のレントゲン便に乗って弾丸視察をしてきたので、レントゲン便の予約から現地の訪問スポット、おすすめの過ごし方などを記載してきます。
今回は悪石島についてまとめました。トカラ列島の情報は以下からご覧ください。
悪石島について
人口約70人、ボゼ神を祀る島
広さは7.5km2で、人口約70人程度。大戦中の学童疎開船「対馬丸」の沈没地点に最も近い島。
仮面神ボゼに象徴される神々の島である一方、温泉にも恵まれ、湯泊温泉や海岸の岩間に湧き出る海中温泉、地熱を利用した砂蒸し温泉があります。
到着時刻は15時ごろ
平島を出発して、1時間弱で悪石島へ。
「Welcome 悪石島」のアートには、ちょっとコミカルで可愛らしいボゼが描かれております。
いつも通り、一時下船の手続きをして出発していきます。
訪問地は大きく2つの方向に分かれる
ひとつは、集落を目指す山道(集落ルート)と、もうひとつは、砂蒸し風呂、湯泊温泉、海中温泉を目指す道(温泉ルート)です。
港を出発して、少し登っていくと分岐点があり、どちらかを選ぶことができます。温泉は1キロ、コミュニティーセンターは1.5キロ。
ただ、レントゲン便の2日目は悪石島に停泊するため、夜の22時頃までは船外を自由に出歩くことができ、かなり時間があるともいえるので、体力に問題がなければ両方行くこともできます。
悪石島で訪問した場所
自分は両方を行ったので、まずは温泉ルートを紹介します。
海中温泉
ガードレールに海中温泉の案内があります。
一日中、歩いて疲れていると思うので、通り過ぎたなんてことがないように見落とさないようにしましょう。
湧き出る温泉と海水が混ざりあっています。時間帯、時期的に全身入るのは厳しと思いますが、足湯はできました。
ちょっと場所が違うだけで、急に温度が熱くなったりするので気を付けましょう。もちろん、陸側が熱く、海側が冷たくなります。
湯泊温泉
悪石島の温泉施設です。入浴料は200円です。露天風呂は利用不可のようです。
通常であれば、レントゲン便の到着した時間でも利用はできるのではないと思いますが、訪問時は新型コロナの影響で、来島者と帰島者(1週間以内)の方は、20時~21時の利用と入浴時間が制限されています。
湯泊温泉公園
キャンプもできる湯泊温泉公園です。
乗船者の中には、テントみたいなものを持ってきて、それを設置して寝転んでいる人もいました。上級者のたしなみー!
砂蒸し温泉
さらに進んでいくと砂蒸し温泉があります。
2022年時点ではこんな感じです。
ネット等では屋根がついていたり、もう少し充実した設備と思っていましたが、台風の影響で設備が飛んで行ってしまったりしているそうです。
砂蒸し温泉とありますが、岩盤浴に近い形で、タオルやシートを引いて寝転がる形になります。ですので、砂蒸し温泉を利用されたいという方は、レジャーシートなど持ってくるといいと思います。
続いて、集落ルートです。集落までは、山道を2キロ程登っていきます。
これがまたなかなかの傾斜ですので、暑い時期と思いますので、水分補給等しっかりしてください。
途中の山道からの景色ですが、港からかなり上ってきています。
悪石島売店
そして、悪石島の売店にたどり着きました。食料品やお菓子、お酒など様々なものが売っています。
自分は鹿児島市で購入したお酒がなくなり、船のお酒自動販売機も使えないため、お酒を飲むために山道を登ってきた、といっても過言ではないくらいでした(笑)
山道を汗だくで上った後のビールは最高でした。
集落周辺
コミュニティセンターや郵便局などがあります。
郵便局は、15時までの営業のようなので、レントゲン便では訪問することができないようです。
コミュニティーセンター付近でビールを飲みながら休んでいると島民のおば、おねえさんに声をかけていただきました。少し話したら、なんと港まで送ってくれるとのありがたいオファーをいただきました。むっちゃ、いい人すぎます。
せめてものお礼にと思い、お家でお酒を飲みますか?と聞いたところ「クリアアサヒが好き」とおっしゃったので、売店でクリアアサヒの6パックを購入しました。
本当に疲れていたので、ありがたかったです。
テラとボゼ
しかも、島のおねえさん、車で集落近辺を少し案内をしてくれました。神すぎます!
そして、連れていっていただいのがボゼが祀られているテラ。
「この辺、蚊がいるから、気を付けて~」、なんて言いながら、そんなちょっと嫌な場所にわざわざ連れて行ってくださるなんて。。
ボゼは、盆の行事に現れ、仮面をかぶりビロウの葉を全身につけた神。人々に赤土をつけて悪霊をはらうといわれている。
2018に、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。
そして拝めたボゼ。普通にけっこう怖い。港の絵とはだいぶ違う感じでいらっしゃる。
港周辺をぶらぶら
お姉さんに送っていただき、あっという間に港に戻ってきました。
港周辺もきれいです。
湯泊温泉は島外の人は20時からしか入れないので、船で休み、食堂で晩御飯を食べました。そして、20時前に再度、温泉ルートを湯泊温泉を目指して出発しました。
なお、夜は外灯がなく真っ暗なので、懐中電灯などあると安心かもしれません。
まとめ・おすすめの過ごし方
徒歩移動距離 約8キロ
GPSの移動距離測るアプリでは、悪石島では約8キロ歩きました。
湯泊温泉が夜以降しかはいれなかったため、往復した距離が増えてしまいましたが、島民のお姉さんのおかげで体力を温存できました。
おすすめの過ごし方
停泊するため、時間がある島ですが、かなりの距離を歩くことになります。
体力に自信のある人は集落ルートと温泉ルート双方を選んでもいいかもしれません。ただ、まだ明日も2島残っており、しかもいずれもそれなりに歩くので、ここで無理しすぎないことも大事と思います。
自分は湯泊温泉に他の乗船者が来る前に真っ先に入りたいと思い、まずは温泉ルートを目指しましたが、新型コロナの関係で夜以降しか入ることができず、その分、移動距離が増えてしまいました(よく思い返してみれば船の中でアナウンスされていたような気も…)。
新型コロナによる入浴制限がなければ、悪石島に停泊することも考えると、集落ルート→温泉ルートで帰りに湯泊温泉に入ることができればよかったなーと思いました。
【関連記事】フェリー手配や各島の紹介記事など
トカラの各島の様子は以下でまとめていますので併せてご覧ください。
トカラ列島のガイドブックもご紹介しておきます~
今回はここまで~。最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました!
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